アルミ形材の加工
プレス加工
プレス金型
プレス加工を行うにはプレス用の金型が必要です。
プレス金型は汎用的な加工を行うユニセットパンチと専用プレス金型に分かれます。オリジナルのアルミ形材にプレス加工をする場合、形状にもよりますが専用プレス金型が必要になります。当社ではダイセット型と呼ばれる上下一体となった金型を使用します。
プレス機
プレス機には色々種類がありますが、薄肉のアルミ形材のプレス加工であれば通常3トンから5トン程度の能力の単発プレス機を使用します。写真は15トンの単発プレス機です。
長尺プレス加工
長尺プレス加工1
当社には4.5m及び2.5mの長尺プレスがあります。
長尺プレスに金型を並列に多数並べ長尺材を同時プレス加工する例です。1穴1穴ピッチ送りしてプレス加工するより同時に多数の穴をあけることができるため工数が大幅に削減できます。
長尺プレス加工2
アルミ形材をプレス加工するときに、加工工程が多くプレス金型を2,3型、多い時は5型以上使用する場合があります。
そういう場合は長尺プレスを利用して、プレス金型を同時に複数型並べ途中で段取り替えすることなくすべてのプレス加工工程を行うことにより効率よく加工することができます。
長尺加工
アルミ長尺機械加工
当社では5mのアルミ長尺材の加工ができる機械と3mのアルミ長尺材の加工ができる機械の計2台保有しています。
この2台で、穴あけ・切欠・ミーリング(切削)加工を行っています。
大量かつ継続的な加工品の場合はプレス金型による加工がコスト的に有利ですが、数の少ないオーダー品の場合はプレス金型にコストを掛けられないので、金型がいらないドリルやエンドミルを使って機械加工で加工します。また、アルミ長尺材中間部分はプレス金型で加工できない場合が多く、この場合も機械加工が必要になります。 当社の機械は5mの長さまで対応できますので、1回のセッティングで5mの範囲の加工を行うことができます。
最強の助っ人登場!新型NCボーリングマシン
当社に最近入ってきたNCボール盤。加工プログラムにしたがって、いろいろな穴を開けることができるスグレモノです。この機械は3mまでしか対応していませんが、3mあればほとんどの形材が加工できます。加工ストロークは十分な大きさがあり、加工スピードは従来の3倍以上で、加工精度も格段に向上しました。また、プログラム入力は対話式なので素早く処理でき、大幅な時間短縮が可能となりました。当社ではさらなる効率化を目指して、今後も積極的に最新機を導入していく予定です。
R曲げ
3点ロール式アングルベンダー
3点ロール式アングルベンダーです。比較的大きなR曲げ径に使用します。
アルミ形材の形状、肉厚、形状、R曲げの径により金型を準備する必要があります。
パイプベンダー
パイプベンダーです。比較的小さな径のR曲げに使用します。
アルミ形材の形状、肉厚、材質、R曲げ径に合わせて金型を準備する必要があります。
R曲げの例
R曲げの例です。
溝切り加工(アイジャクリ)
溝切り加工のことを俗にアイジャクリと言います。
どのような加工かというと写真のような溝を切っていく加工です。
溝切り加工を行う機械です。
溝切り加工を行った格子を組み合わせて井桁格子の門扉を作っています。