試験機
金属製品を開発するための強度試験設備が揃っています。棒状の試験体を破断点まで両側に引っ張っる試験を引張試験と言いますが、材料試験の最も基本的な試験となっており多くの知見が得られています。荷重と伸びの関係を応力とひずみの関係に換算したグラフ「応力-ひずみ線図」を見ると、降伏点までは除荷すると試験体は元の寸法に戻りますが、降伏点を超えた荷重をかけるとひずみが残っているのがわかります。このような挙動は材料によって大きく変わり、目的にあった材料を選ぶことが可能です。
万能試験機
縦方向に1000KNまでの力をかけて引張試験・曲げ試験・圧縮試験が行えます。公的機関認定(日本海事協会[NK]、JIS1級)の1000KN(約100トン)万能試験機の使用可能レンジは5段階で、試験体に合わせて最適な力を設定できます。
使用可能レンジ5段階は以下のとおり。
・0~50KN
・0~100KN
・0~250KN
・0~500KN
・0~1000KN
長尺の試験も可(治具間:約1.8m、ヘッド横幅:0.7m、ヘッド奥行:0.75m)
磁粉探傷(非破壊)試験装置
磁粉探傷試験は、試験体を磁化することによってキズなどの欠陥を早期発見できます。製品を傷つけずに表面の開口欠陥(クラック)や表面直下の欠陥を探し出すことができる非破壊検査です。縦方向のキズでも、横方向のキズでも見逃しません。また、試験はJIS認定検査員が行うので証明書も発行できます。
主な磁化方法は以下のとおり。
・プロット法
・コイル法
・軸通電法
・極間法
硬度計
硬度計とは、硬さを物理的手段によって測定する計測器です。硬度計を使った硬さ試験では必ず圧痕が残りますので注意してください。
左:ブリネル硬度計
右:ロックウェル硬度計
ロード引張試験機
長尺に引張負荷(Load荷重)をかけて、破断しないことを確認する試験。当社では海上コンテナ向け固縛器具の強度検査に使用しています。